西丸新御番頭

一番組

黒地

寛政九巳三月八日新規貮組被仰付、若君樣御
附、天保八酉四月二日内府樣御本丸御移徙ニ
付、即日大御所樣御附、同十二丑閏正月薨御
ニ付、同年三月廿三日右大將樣御附、嘉永六
丑九月廿七日上樣御本丸御移徙之節組共被召
連、御移徙迄只今迄之通可相勤旨被仰渡、十
月廿一日被召連

#	任免	姓名
1	寛政九巳(1797)三月八日御持頭ヨリ 享和三亥(1803)四月八日百人組之頭	松平保〔侶〕之允 定能
2	享和三亥(1803)五月七日中奥御小性ヨリ 文化三寅(1806)三月四日新番頭	土屋山城守 丹後守 業直
3	文化三寅(1806)三月十二日山田奉行ヨリ 文政六未(1823)九月廿日西丸御留守居	筧越前守 爲親
4	文政六末九月廿日日光奉行ヨリ 天保二卯(1831)五月廿九日辭	筑紫佐渡守 孝門
5	天保二卯(1831)六月十三日西丸新番頭格御小性ヨリ 同八酉九月十二日御鎗奉行	三淵土佐守 正繁
6	天保八酉(1837)十一月廿四日西丸御持頭ヨリ 同十亥七月廿五日辭	近藤頼母 用温
7	天保十亥(1839)九月朔日中奥御小性ヨリ 同十二丑九月十日辭	佐野大隅守 資行
8	天保十二丑(1841)十月八日中奥御小性ヨリ、御側伊豫 守悴 同十三寅七月 日卒	牧野佐渡守 成美
9	天保十三寅(1842)八月廿日禁裏附ヨリ 同十四卯三月廿九日辭	小笠原安藝守 信賢
10	天保十四卯(1843)五月十八日御目付ヨリ 同年七月廿八日新番頭次席御目付	榊原主計頭 忠義
11	天保十四卯(1843)八月八日中奥御小性ヨリ、御留守居 大内記養子 同十五辰七月 日卒	駒木根甲斐守 忠敏
12	天保十五辰(1844)七月廿八日中奥御小性ヨリ 嘉永五子(1852)十二月廿三日辭	仙石能登守 久大
13	嘉永五子(1852)十二月廿七日寄合肝煎ヨリ 同六丑九月廿七日組共御本丸え被召連旨 同七寅正月廿二日小普請組支配	奥田主馬 高起〔忠教〕
14	嘉永七寅(1854)正月廿二日御目付ヨリ 文久二戌(1862)二月廿九日卒	大久保市郎兵衞 信弘
15	文久二戌(1862)三月廿四日中奥御小性次席講武所頭取 ヨリ 同年十月十日御小性組番頭	土岐大隅守 頼禮
16	文久二戌(1862)十月十日御勘定奉行格御作事奉行ヨリ 同三寅二月十八日京都え爲御警衞被遣候ニ付、 組共一同御暇被下 同年七月十日御小性組番頭	水野伊勢守 忠全
17	文久三亥(1863)七月十日御目付ヨリ 同年八月十三日小普請組支配	大井美濃守 信道
18	文久三亥(1863)八月十三日御目付ヨリ 元治元子(1864)九月十日御作事奉行	大久保權右衞門 忠一
19	元治元子(1864)九月廿日寄合ヨリ、元御鑓奉行 慶應元丑(1865)五月御進發御供 同年九月十日於大坂卒	岡部土佐守 備後守 豐常
20	慶應元丑(1865)九月十七日中奥御小性ヨリ 同二寅九月組共一同歸府 同年十二月二日御役御免、勤仕並寄合	土屋伊賀守 佐渡守 豙直

右跡役不被仰付、組一同奥詰銃隊被仰付候事

二番組

右同斷
花白𬏈交

#	任免	姓名
21	寛政九巳(1797)三月八日中奥御小性ヨリ 享和三亥(1803)八月廿四日新番頭	酒井近江守 忠頼
22	享和三亥(1803)八月廿四日中奥御小性ヨリ 文化四卯(1807)十一月廿四日西丸御小性組番頭	小笠原安房守 正明
23	文化四卯(1807)十二月十五日中奥御小性ヨリ 同七午九月廿八日小普請組支配	松平石見守 正ト
24	文化七午(1810)九月廿八日御先手ヨリ 文政元寅(1818)五月十九日禁裏附	渡邊喜右衞門 幸
25	文政元寅(1818)六月十七日中奥御小性ヨリ 同四巳十二月八小普請組支配	駒木根肥後守 政親
26	文政四巳(1821)十二月八日御先手ヨリ 同十亥十月廿九日辭	設樂甚三郎 貞長
27	文政十亥(1827)十一月廿四日仙洞附ヨリ 天保六未(1835)十月晦日辭	成瀬因幡守 正育
28	天保六未(1835)十一月九日御先手ヨリ 同十亥十二月十五日右大將樣御小性組番頭	武田兵庫 信徳
29	天保十亥(1839)十二月廿一日御先手ヨリ 同十五辰十一月 日死	千村彈正少弼 豐前守 頼見
30	天保十五辰(1844)十二月三日御先手ヨリ 弘化三午(1846)四月廿八日御本丸	大嶋丹波守 義彰
31	弘化三午(1846)四月廿八日御使番ヨリ 嘉永六丑(1853)九月廿七日組共御本丸え被召連旨 安政四巳(1857)九月十三日御小性組番頭	土屋兵部 州直
32	安政四巳(1857)九月十五日日光奉行ヨリ 文久元酉(1861)九月廿三日大坂御定番爲引渡被遣旨 同三亥六月廿二日西丸御留守居	三好阿波守 山城守 長濟
33	文久三亥(1863)六月廿二日御目付ヨリ 同年九月廿八日神奈川奉行	堀宮内 利孟
34	文久三亥(1863)九月廿八日神奈川奉行ヨリ 同年十一月廿八日禁裏附	糟屋大和守 筑後守 義明
35	文久三亥(1863)十二月九日御留守居番ヨリ 慶應二寅(1866)十二月二日御役御免、勤仕並寄合	新見八郎左衞門 正義

右跡役不被仰付、組一同奥詰銃隊被仰付候事