御小納戸頭取

天保八丁酉年四月二日内府家慶公御本丸御移徙ニ付、
西丸ヨリ被召連、嘉永六癸丑年七月薨御ニ付、同年
九月廿二日其儘可相勤旨被仰出、同年十一月廿八日
ヨリ家定公え奥御奉公

#	任免	姓名
1	天保八酉(1837)四月二日西丸新番頭格御小納戸頭取ヨ リ、御移徙ニ付被召連 同年六月八日西丸御留守居	御場掛り 平岡越中守 道忠
2	同日西丸御小納戸頭取ヨリ同斷 同年八月八日御先手	御場掛り 村越上野介
3	同日同斷 同九戌十一月朔日御先手	御場掛り 三宅隱岐守
4	同日同斷 同十一子三月廿四日御先手	大前近江守 房諷
5	天保八酉(1837)六月十日西丸御小納戸頭取ヨリ 同九戌六月廿四日御鎗奉行	荒川大膳亮
6	天保八酉(1837)八月九日御小納戸頭取格ヨリ 同十二丑五月廿八日御先手	奥番元掛 内藤内藏頭
7	天保九戌(1838)六月廿九日御小納戸頭取格ヨリ 同十三寅四月十八日來卯四月日光御參詣御用掛 り 同十四卯四月光御供 同十五辰五月十四日御本丸御普請掛り 同年十二月廿五日御用相勤候ニ付金十七枚・時 服四ツ被下 嘉永元申(1848)十月廿二日野馬掛り 同六丑九月廿二日其儘可相勤旨	御場掛り 野馬掛り 竹田伊豆守 攝津守 忠吉
8	天保九戌(1838)八月 日右大將樣御小納戸頭取ヨリ 同十三寅十二月十五日出精相勤候ニ付貮百石御 加増 同十五辰五月十四日御本丸御普請掛り 同年十二月廿五日御用相勤候ニ付金十七枚・時 服四被下 嘉永元申(1848)十二月十五日新番頭格 同四亥十二月十五日西丸御留守居	杉浦日向守 内膳正
9	天保十一子(1840)四月二日御小納戸頭取格ヨリ、小普 請組支配佐渡守惣領 同十二丑十一月晦日辭	御膳番元掛り 後藤周防守 吉久
10	天保十二丑(1841)三月廿三日西丸御小納戸頭取野馬掛り ヨリ、新番頭格勤方是迄之通 同十四卯四月日光御供 同年十二月廿日數年出精相勤候ニ付貳百俵御加増 嘉永元申(1848)十月廿二日病氣ニ付願之通り野馬掛御 免、思召ヲ以御番御用捨勝手次第可罷出旨 嘉永二酉(1849)八月 日卒	野馬掛り 尾嶋飛騨守 主殿頭 信彦
11	天保十二丑(1841)三月廿三日西丸御小納戸頭取ヨリ、 新番頭格勤方是迄之通 同年五月十五日御先手	御場掛り 御厩御取締り 内藤安房守 忠明
12	同日同斷ヨリ、新番頭格勤方是迄之通 同年四月十六日於堀大和守宅御奉公御免、知行 之内三百石被召上、小普請入、甲府勝手被仰付、 差扣	奥ノ番元掛り 美濃部筑前守 茂矩
13	同日同斷ヨリ 同十三寅四月十八日來卯四月日光御參詣御用掛り 同十四卯四月日光御供 同年十月十七日御小性組番頭格御用御取次見習	同 御厩御取締り 竹本若狹守 主水正 正懋
14	天保十三寅(1842)二月廿日御小納戸頭取格ヨリ 同年四月十八日來卯四月日光御參詣御用掛り 同年九月廿二日堺奉行	御場掛り 伊奈遠江守 忠告
15	天保十三寅(1842)九月廿四日御小納戸頭取格ヨリ 嘉永六丑(1853)九月廿二日前同斷	御膳番元掛り 永井佐渡守
16	天保十四卯(1843)十月廿一日御小性ヨリ 同十五辰五月十四日御本丸御普請御用掛り 同年十二月廿五日御用相勤候ニ付金十七枚・時 服四被下 弘化三午(1846)十月十五日御小性組番頭格御用御取次 見習	奥ノ番元掛り 御厩御取締り 平岡丹波守 道弘
17	弘化三午(1846)十月十五日西丸御小納戸頭取ヨリ 嘉永五子(1852)五月廿五日西丸御普請掛り 同年十二月廿四日同斷御用相勤候ニ付兩丸ゟ金 拾枚・時服三宛被下 同六丑九月廿二日前同斷	御厩御取締り 江原隼人正 大和守 出羽守 飛騨守 親長
18	嘉永元申(1848)十月廿二日御小納戸頭取格ヨリ 同五子五月廿五日西丸御普請掛り 同年十二月廿四日同斷御用相勤候ニ付兩丸ゟ金 拾枚・時服三ツ宛被下 同日同斷	奥ノ番元掛り 御場掛り 朝比奈甲斐守 昌壽
19	嘉永四亥(1851)十二月十五日御小性頭取介ヨリ 同日同斷	河尻式部少輔 禎長