蕃書調所頭取

安政二卯八月初而被仰付、文久二戌年五月十
八日此度一ツ橋御門外え御引移し相成候ニ付、
以後洋書調所与可唱旨被仰出、同年十一月廿
六日洋書調所頭取御役名被仰付、場所高七百
石、布衣場、席之儀ハ講武所頭取之次、同三
亥年八月廿九日向後開成所頭取与唱候樣被仰
出

#	任免	姓名
1	安政二卯(1855)八月晦日二丸御留守居ヨリ兼帶 萬延元申(1860)十二月廿九日出精相勤候ニ付、御留守 居番次席千俵高ニ御足高被下 文久二戌(1862)五月十五日御留守居番え轉、頭取御免、 時服三被下	高貳百俵 古賀謹一郎
2	安政三辰(1856)十一月廿日御目付ヨリ兼帶、爲御手當 三十人扶持被下 同四巳正月廿二日長崎奉行	高五百石 大久保右近將監 忠寛
3	文久元酉(1861)八月廿九日寄合ヨリ、再御用被仰付、 勤仕並 同年十月十日外國奉行	高五百石 大久保伊勢守 忠寛
4	文久元酉(1861)十一月五日御目付ヨリ兼帶 同二戌六月二日本役共御免	高五百石 妻木田宮 頼矩
5	文久二戌(1862)五月十五日御徒頭ヨリ兼帶 同年十一月廿六日洋書調所頭取 同三亥六月廿五日外國奉行	高貳百俵 田村肥後守
6	同日二丸御留守居ヨリ兼帶 同年八月廿四日御目付	高四百石 杉浦正一郎 勝靜
7	文久二戌(1862)十二月朔日御鐵炮玉藥奉行ヨリ 元治元子(1864)三月廿四日御役御免、勤仕並寄合	高貳百五十俵 中川市助
8	文久三亥(1863)六月廿五日御目付ヨリ、御先手次店 同年八月十三日御目付え歸役	高千四百石 設樂彈正
9	文久三亥(1863)八月十三日寄合ヨリ、元御使番 同年十二月十四日御目付	高千百石 石野式部 則常
10	文久三亥(1863)八月十四日御小性組水野伊勢守組ヨリ 同月廿一日御目付	高百俵 江連眞三郎 堯則
11	文久三亥(1863)九月十日御小性組本多日向守組學問所 教授方出役ヨリ 元治元子(1864)七月九日御役御免、勤仕並寄合	高貳百五十石 井上彌三郎
12	同日御書物奉行ヨリ 元治元子(1864)七月九日御役御免、勤仕並寄合	高百五十表 花井彌之助
13	文久三亥(1863)十二月廿二奥御右筆ヨリ、並 元治元子(1864)七月廿一日本役	高百俵三人扶持 西尾錦之助
14	文久三亥(1863)十二月廿九日老中河内守厄介叔父、勤 候内百人扶持被下 元治元子(1864)七月九日御役御免、勤仕並寄合	井上修理 義章
15	元治元子(1864)四月十九日寄合ヨリ、元御軍艦奉行 同年十二月十五日御目付	高貳百俵 木村攝津守 嘉毅
16	元治元子(1864)五月三日新徴組與頭ヨリ、並 同年七月九日御役御免、勤仕並小普請入	高(マヽ) 松平直一郎
17	元治元子(1864)七月廿一日開成所取締役ヨリ、並 慶應四辰(1868)二月十一日御役御免、勤仕並小普請	高九十俵三人扶持 小田切庄三郎
18	元治元子(1864)八月十八日(富士見|御寶藏)番之頭ヨリ、並 慶應四辰(1868)二月十一日御役御免、勤仕並小普請	高百俵 目賀田帶刀
19	元治元子(1864)十二月廿七日長崎奉行支配組頭ヨリ 慶應四辰(1868)二月十一日御役御免、勤仕並寄合	高百俵五人扶持 田中哲輔
20	慶應二寅(1866)三月晦日小十人余語金八郎組ヨリ、並 永々御目見以上、元箱館組頭 同年十月十二日亞墨利加國え爲御用被遣 同三卯十二月 日於京都大坂町奉行並	高貳拾俵二人扶持 松本壽太夫
21	慶應二寅(1866)十月廿九日炮兵差圖役頭取ヨリ、勤仕 並寄合安藝守倅 同年十二月晦日歩兵頭並	高三百俵 栗本貞次郎
22	慶應二寅(1866)十一月十八日講武所頭取ヨリ、勤向都 而御免、別手組頭取取締り並 月 日辭	高三百俵 佐久間眞輔
23	慶應二寅(1866)十二月八日兩番上席撒兵差圖役ヨリ 同三卯十月廿三日騎兵頭並	高百俵 福田八郎左衞門
24	慶應三卯(1867)二月二日陸軍奉行並支配勤仕並製鐵所 御用傳習出役ヨリ、並 同四辰 月 日辭	高(マヽ) 山高左太夫
25	慶應三卯(1867)二月廿一日陸軍奉行並支配ヨリ、元御 目付 同四辰二月十一日御目付	高貳百俵 河田相模守 熙
26	慶應三卯(1867)七月十六日騎兵頭ヨリ、席之儀是迄之 通り 同四辰正月廿八日撒兵奉行	高千石 倉橋但馬守
27	慶應四辰(1868)三月四日開成所教授職ヨリ	高(マヽ) 神田孝平
28	慶應四辰(1868)三月十一日開成所教授職ヨリ	高(マヽ) 柳川春三
29	慶應四辰(1868)閏四月十日大御番格歩兵差圖役頭取勤 方ヨリ	高(マヽ) 長田銈之丞