奈良奉行

異本慶長七寅年中坊飛騨守・筒井伊賀守貳人被仰
付、伊賀守寛永年中迄ト云々、元來壹人役之處、
元祿九子四月十四日門田傳左衞門・妻木彦右衞門
貳人役被仰付、其後同十五午年二月廿八日壹人役
成ニ付、横山左門寄合ニ入、其後壹人役、與力六
騎、同心三拾人、和州一國女手形出ス

#	任免	姓名
1	元南都衆徒中坊還俗左近ト號 慶長七寅(1602)年被召出奈良支配 同十四酉十一月 日卒	高三千五百石 左近 中坊飛騨守 秀政
2	慶長七寅(1602)年 寛永年中迄	筒井伊賀守 南都表代々記ニ不見
3	寛永十五寅(1638)十一月九日任奈良御代官 承應元辰(1652)五月七日奉行 寛文四辰(1664)四月三日卒	高三千五百石 中坊長兵衞 美作守 時祐
4	寛文四辰(1664)五月朔日荒井御番ヨリ、五百石御加増 同九酉十一月十四日御免	高千六百石 土屋忠次郎 利次
5	寛文十戌(1670)二月廿八日御使番ヨリ、五百石御加増 天和元酉(1681)十月廿二日辭	高二千五百石 溝口源左衞門 豐前守 信勝
6	天和二戌(1682)正月十一日御使番ヨリ、五百石御加増 貞享二丑(1685)七月八日卒、無子ニ付家斷絶	高千五百石 大關勘右衞門 増公
7	貞享二丑(1685)八月十三日御目付ヨリ 元祿六酉(1693)三月廿六日悴主殿遠島被仰付候ニ付御 役御免	高二千七百石 大岡彌右衞門 美濃守 忠高
8	元祿六酉(1693)四月朔日御徒頭ヨリ 同九子四月七日二人役被仰付候ニ付寄合ニ入 同月十一日御持頭	高二千五百石 神尾左兵衞 飛騨守 元知
9	元祿九子(1696)四月十四日御書院番與頭ヨリ 同十四巳二月廿二日辭	高千五百石 内田傳左衞 守政
10	同日御使番ヨリ 寶永四亥(1707)六月八日卒	高三千石 妻木彦右衞門 頼保
11	元祿十四巳(1701)二月十八日御使番ヨリ 同十五午十一月廿八日壹人役成ニ付御免	高四千五百石 横山左門 元知
12	寶永四亥(1707)六月十六日御目付ヨリ 正德元卯(1711)十月廿八日於奈良卒	高二千石 三好勘之丞 備前守 長廣
13	正德元卯(1711)十一月廿二日御持頭ヨリ 享保十巳(1725)八月廿日卒	高四千石 中坊長左衞門 美作守 秀廣
14	享保十巳(1725)九月十三日御使番ヨリ、南都御用ニ 在勤 同十一午正(五)月廿八(六)日參府、南都奉行當春被仰付候ニ付御使番ヨリノ在勤止	高千五百石 丹羽五左衞門 長道
15	享保十一午(1726)正月廿八日御使番ヨリ 同十四酉六月廿八日長崎奉行	高八百石 細井藤左衞門 因幡守 安明
16	享保十四酉(1729)七月五日御目付ヨリ 元文五申(1740)九月十一月辭	高千三百石 松平一學 織部正 乘有
17	元文五申(1740)九月廿八日西丸御目付ヨリ 寶暦三酉四月十八日田安殿家老	高六百石 石黒四兵衞 但馬守 日向守 易愼
18	寶暦三酉四月十八日御目付ヨリ 同四戌六月十一日大目付	高千七百石 神尾市左衞門 備前守 元籌
19	寶暦四戌六月十一日御小性組本多日向守組與頭 ヨリ 同八寅六月廿四日於奈良卒	高六百三拾九石 山本大膳 紀伊守 正方
20	寶暦八寅七月十八日御先手ヨリ 明和三戌(1766)二月四日卒	高千石 山岡五郎作 豐前守 景之
21	明和三戌(1766)二月十八日御先手ヨリ 同七寅閏六月三日京都町奉行	高千百石 元善左衞門 酒井丹波守 忠高
22	明和七寅(1770)閏六月三日西丸御目付ヨリ 安永五申(1776)十二月十二日御先手	高千五百石 小菅猪右衞門 備前守 武第
23	安永五申(1776)十二月十二日御先手ヨリ 同七戌八月七日卒	高二千二拾石 元藤十郎 菅沼和泉守 定享
24	安永七戌(1778)八月廿四日御先手ヨリ 天明七未(1787)五月廿六日御普請奉行	高千二百三拾八石 松田善右衞門 相摸守 勝易
25	天明七未(1787)五月廿六日西丸御目付ヨリ 同八申九月廿日卒	高二千百石 小出兵庫 和泉守 遠江守 有乘
26	天明八申(1788)十月十九日西丸御目付ヨリ 寛政三亥(1791)十二月廿三日奉書以而京都町奉行	高八百石 三浦甚五郎 伊勢守 正子
27	寛政四子(1792)正月廿二日駿府御定番ヨリ 同五丑十二月廿八日卒	高二千石 柴田七左衞門 日向守 康哉
28	寛政五丑(1793)三月朔日御使番ヨリ 享和元酉(1801)五月二日卒	高千七百石 加藤靱負 伯耆守 正脩
29	享和元酉(1801)六月十三日駿府町奉行ヨリ 文化三寅(1806)三月四日御普請奉行	高千七百石 岩瀬式部 加賀守 氏記
30	文化三寅(1806)三月四日佐渡奉行ヨリ 同十二亥正月十七日御普請奉行	高二百俵 鈴木新吉 相摸守 正義
31	文化十二亥(1815)正月十七日御納戸頭ヨリ 文政元寅(1818)十一月廿八日小普請奉行	高五百三拾石 川井次郎兵衞 越前守 久徳
32	文政元寅(1818)十二月十二日西丸御目付ヨリ 同四巳三月十六日於彼地卒	高二千石 本多作左衞門 飛騨守 重屓
33	文政四巳(1821)四月八日西丸御持頭ヨリ 天保二卯(1831)三月廿二日御籏奉行	高千石 井上左門 丹波守 正章
34	天保二卯(1831)四月八日禁裏附ヨリ 同七申十二月八日京都町奉行	高二百俵 梶野土佐守 良材
35	天保八酉(1837)正月十一日駿府町奉行ヨリ 同十二丑八月廿日於彼地卒	高二千五百石 本多丹下 淡路守 繁親
36	天保十二丑(1841)九月廿四日浦賀奉行ヨリ 弘化三午(1846)正月十一日御普請奉行	高三千石 池田將監 播磨守 頼方
37	弘化三午(1846)正月十一日御普請奉行ヨリ 嘉永四亥(1851)六月廿四日大坂町奉行	高二百俵 川路左衞門尉 聖謨
38	嘉永四亥(1851)七月廿八日御留守居番格御勘定吟 味役ヨリ、貳百俵高ニ御加増被成下 同五子十月八日大坂町奉行	高二百俵 佐々木脩輔 信濃守 顯發
39	嘉永五子(1852)十月八日日光奉行ヨリ 安政五午(1858)八月廿三日御普請奉行	高二千石 戸田能登守 氏箸
40	安政五午(1858)十一月八日新潟奉行ヨリ 文久元酉(1861)九月十二日外國奉行	高千石 根岸九郎兵衞 肥前守 衞奮
41	文久元酉(1861)九月廿六日外國奉行ヨリ 同二戌八月卅日於彼地卒	高百五十俵 桑山左衞門尉 元柔
42	文久二戌(1862)閏八月十五日日光奉行ヨリ 慶應元丑(1865)十月十七日御役御免、勤仕並寄合、是 迄出精相勤候ニ付金三枚、時服三被下	高三百俵 山岡備前守 備後守 景恭
43	元治元子(1864)十一月廿二日小普請組支配ヨリ 慶應二寅(1866)十二月三日御役御免、勤仕並寄合	高貳千石 安藤與十郎 駿河守 次誠
44	慶應二寅(1866)十一月四日御目付ヨリ	高百俵 小俣稻太郎 伊勢守 景行 景徳