神奈川奉行

安政六未年六月四日外國奉行ヨリ兼帶被仰付、
同年九月十九日場所高貮千石、席之儀は長崎
奉行之上、同支配組頭調役、同並、同出役定
役求〔元〕締、定役、同出役、同見習、席順之義ハ
長崎奉行支配向役々之上与可心得旨被仰渡、
萬延元申年九月十五日外國奉行ヨリ之兼帶相
止、場所高是迄之通、御役料千俵被下

#	任免	姓名
1	萬延元申(1860)九月十五日外國奉行御免、神奈川奉行 主役ニ被仰付 文久元酉(1861)四月十二日當分之内外國奉行兼帶 同二戌十二月廿八日再外國奉行	高五千石 松平石見守 康直
2	同日御目付ヨリ 同二酉正月廿三日御先手	高貳百俵 都筑金三郎 駿河守 峯暉
3	萬延二酉(1861)正月廿三日外國奉行ヨリ 同年八月十五日禁裏附	高千二百石 寵川播磨守 具知
4	文久元酉(1861)六月廿七日外國奉行ヨリ兼帶 同二戌七月三日神奈川奉行被仰付、彼地え在住 被仰出 同年十月十七日大目付	高貳千石 竹本圖書頭 甲斐守 正雅
5	文久元酉(1861)十一月十一日禁裏附ヨリ 同二戌閏八月五日外國奉行	高三千石 阿部越前守 正外
6	文久二戌(1862)三月十五日御目付ヨリ 同年七月三日日光奉行	高千二百石 小倉但馬守 正義
7	文久二戌(1862)十月十七日大目付ヨリ 同年十一月廿三日御目付勤役中不束之儀有之、 差扣被仰付旨、於板倉周防守宅申渡ス 同三亥五月十一日御勘定奉行格勤候内三千石高 ニ御足高被成下 同月十五日外國奉行兼帶 同年七月五日大目付え轉、即日當御役兼帶 同月廿八日御役御免、勤仕並寄合 同年八月九日神奈川奉行勤役中不束之儀有之候 ニ付、隱居被仰付、蟄居可罷在旨、於田沼玄蕃 頭宅申渡	高貳千石 淺野伊賀守 氏祐
8	文久三亥(1863)四月朔日外國奉行ヨリ兼帶 同年五月十五日御小性組番頭格奥勤	高二百俵 竹本隼人正 正明
9	文久三亥(1863)四月十二日火附盜賊改ヨリ 同年五月四日辭	高千二百石 大久保雄之助 忠恒
10	文久三亥(1863)五月朔日(講武所奉行並|騎兵奉行)兼帶ヨリ 同年六月廿四日御役御免、勤仕並寄合	高貳千五百一石八斗 山口信濃守 直毅
11	文久三亥(1863)五月十六日寄合ヨリ、元御目付 同年九月八日長崎奉行	高貳千二百石 京極能登守 高郎
12	文久三亥(1863)六月廿五日寄合ヨリ、元御目付 同年八月十四日御先手	高千五百石 長井五右衞門 昌言
13	文久三亥(1863)八月十三日西丸御留守居ヨリ 同年九月廿八日新番頭	高貮百俵 糟屋大和守 義明
14	文久三亥(1863)九月廿八日新番頭ヨリ 元治元子(1864)五月廿五日御軍艦奉行	高貳千八百石 堀宮内 伊賀守 利孟
15	文久三亥(1863)十月十一日甲府勤番支配ヨリ、席之儀 是迄之通り 元治元子(1864)八月三日大目付	高六千石 大久保紀伊守 忠宜
16	元治元子(1864)三月十六日神奈川奉行並ヨリ 同年八月五日外國奉行	高貳千五十石 駒井大學 相模守 信興
17	元治元子(1864)八月五日御書院番頭ヨリ、席高共是迄 之通 同年十一月廿二日御役御免勤仕並寄合	高三千五百石 土岐大隅守 頼徳
18	元治元子(1864)八月五日神奈川奉行並ヨリ 慶應元丑(1865)七月八日外國奉行	高百俵 白石忠太夫 下總守 嶋岡
19	元治元子(1864)十一月朔日御作事奉行ヨリ、席之儀是 迄之通 同年十二月十八日御鎗奉行	高千三百石 岡部駿河守 長常
20	慶應元丑(1865)五月廿六日神奈川奉行並ヨリ 同三卯九月二日御役御免、勤仕並寄合	高貳百俵 早川庄次郎 能登守 久丈
21	慶應元丑(1865)七月八日御目付刑部養父隱居、勤候内 三千俵被下、元御書院番頭 同二寅六月廿日陸軍奉行並	小笠原輕鷗 筑後守 長常
22	慶應二寅(1866)六月十五日外國奉行並ヨリ 同三卯十月五日外國奉行格 同四辰四月廿四日御役御免、勤仕並寄合	高百俵 水野良輔 若狹守 良之