伊豆下田奉行

元和二辰五月八日御使番より今村彦兵衞初而被仰
付、享保六丑六月二日御役所相州浦賀え移リ下田
奉行相止、浦賀奉行ト號、天保十三寅十二月廿四
日再下田奉行被仰付、千石高、御役料千俵宛被
下、浦賀奉行次席

#	任免	姓名
1	天保十三寅(1842)十二月廿四日浦賀奉行ヨリ 同十四卯閏九月廿八日御小性組番頭	小笠原加賀守 長穀
2	天保十四卯(1843)閏九月廿八日御書院番頭ヨリ 同十五辰二月八日浦賀奉行	土岐丹波守 頼旨

右跡役不被仰付、下田奉行相止

嘉永七甲寅年三月廿四日再々下田奉行被仰付、貮
千石高、御役料千俵、諸大夫場被仰付、席順之儀
は浦賀奉行之次旨可相心得旨被仰出、同年四月よ
り貳人役

#	任免	姓名
3	嘉永七寅(1854)三月廿四日浦賀奉行ヨリ 安政二卯(1855)八月九日御普請奉行	伊澤美作守 政義
4	嘉永七寅(1854)四月廿二日佐渡奉行ヨリ 安政二卯(1855)五月廿二日禁裏附	都筑金三郎 駿河守 峯重
5	安政二卯(1855)四月朔日御勘定吟味役ヨリ、貳百俵高 ニ御加増被成下 同五午七月八日外國奉行兼帶 同六未二月廿四日小普請奉行	井上新右衞門 信濃守 清直
6	安政二卯(1855)五月廿二日御勘定吟味役ヨリ、貳百俵 高ニ御加増被成下 同四巳四月廿七日小普請奉行	岡田利喜次郎 備中守 備後守 忠養
7	安政四巳(1857)四月廿七日御勘定吟味役ヨリ、貳百俵 高ニ御加増被成下 萬延元申(1860)閏三月十五日御普請奉行	中村爲彌 出羽守 石見守 時萬

下田湊之儀、安政六己未年十二月御鎖港相成、依
之同月廿二日彼地引拂、萬延元申年閏月十五日中
村石見守時萬轉役被仰付、跡役不被仰付、支配向
ハ外國奉行・神奈川奉行之支配向え轉、右ニ付再
下田奉行相止候事