西丸御廣鋪御用人

家重公御簾中伏見宮姫君享保十六亥五月七日西丸
え被爲成、同十八丑十月三日薨去、證明院殿ト奉
號、御附之者同年十二月九日其儘奥御用人可相勤
旨、延享二丑九月御代替以後其儘相勤

#	任免	姓名
1	享保十六亥(1731)六月廿五日御廣敷御用人ヨリ、貳百 石御加増 同十七子八月廿四日辭	本目權左衞門 親良
2	同日拂方御納戸頭ヨリ 同十八丑年薨去後其儘可相勤旨 元文三午(1738)八月十三日卒	武嶋左門 茂孫
3	同日御書院番久貝因幡守組道奉行出役ヨリ、前 同斷 元文六酉(1741)正月十六日御先手	大久保三大夫 忠因
4	享保十七子(1732)十月朔日御膳奉行ヨリ 同十八丑年薨去後其儘可相勤旨 寛延二巳(1749)正月十一日御先手	榊原七郎右衞門 長親
5	元文三午(1738)九月廿八日西丸御賄頭ヨリ 寛保元酉(1741)六月十一日至心院樣御用人	一色源太郎 政流〔沅〕
6	元文六酉(1741)正月廿八日同斷ヨリ 寛保二戌(1742)十一月朔日卒	木村彌十郎 高敦
7	寛保二戌(1742)十二月四日西丸御膳奉行ヨリ 延享二丑(1745)九月朔日御代替ニ付御本丸え被召連	萬年三郎次郎 郷三郎 頼隆
8	寛保元酉(1741)七月朔日元方御納戸頭ヨリ 延享二丑(1745)六月十八日辭	須田甚三郎 盛澄
9	延享二丑(1745)九月朔日御移徙ニ付御本丸ヨリ被召連 寛延四未(1751)六月廿日大御所樣薨御ニ付同年八月三 二日丸御留守居	服部八郎五郎 保房
10	同日同斷 寛延三午(1750)六月十八日至	飯高孫大夫 胤壽
11	延享二丑(1745)七月朔日西丸御納戸頭ヨリ 同年九月朔日御本丸え被召連	大井新十郎 滿英
12	寛延二巳(1749)正月廿八日西丸御膳奉行ヨリ 同四未六月廿日大御所樣薨御ニ付同年八月三 日寄合	加藤甚兵衞 正鄰
13	寛延三午(1750)七月十一日御膳奉行ヨリ 同四未六月廿日同斷ニ付寄合	松平源五郎 乘道〔通〕

西丸御廣鋪御用人

家治公簾中閑院家姫君寶暦二申九月十五日西丸ら
御入輿、同十辰四月朔日御移徙ニ付御用人三人共
御本丸え被召連

#	任免	姓名
14	寶暦二申九月十五日寄合ヨリ、元御小納戸 同七丑五月廿一日清水殿家老	永井九右衞門 武民
15	同日同斷ヨリ、元御用人 同六子十月十五日二丸御留守居	服部八郎五郎 保房
16	同日同斷ヨリ、同斷 同十辰四月朔日御移徙ニ付御本丸え被召連	加藤甚兵衞 正鄰
17	寶暦六子十月十五日御腰物奉行ヨリ 同十辰四月朔日御移徙ニ付御本丸え被召連	角南内藏助 國庸
18	寶暦七丑六月廿八日西丸御廣敷番之頭ヨリ 同八寅八月十九日卒	須田平左衞門 盛正
19	寶暦八寅九月十五日田安殿用人ヨリ 同十辰四月朔日御移徙ニ付御本丸え被召連	新家與五左衞門 孝之

西丸御廣鋪御用人

大御所家重公西丸え御移徙ニ付御廣鋪御用人被召
連、寶暦十一巳六月十二日薨御ニ付寄合入

#	任免	姓名
20	寶暦十辰四月朔日御移徙ニ付御本丸え被召連 同年九月 日卒	松浦求馬 信秀
21	同日同斷 同十一已年薨御ニ付同年八月三日寄合	植村八郎右衞門 正苗
22	同日同斷 同十一巳六月同斷ニ付同斷	野澤伴次郎 清庸
23	寶暦十辰九月十五日御廣敷番之頭ヨリ 同十一巳六月同斷ニ付同斷	森山三郎次郎

西丸御廣鋪御用人

明和六丑十一月、大納言家基公西丸御移徙ニ付三
人被仰付、安永八亥二月廿四日薨御ニ付同年四月
十六日一統寄合ニ入

#	任免	姓名
24	明和六丑(1769)十一月十二日御本丸御廣敷御用人ヨリ 同八卯正月廿一日卒	新家市正 孝之
25	同日御小納戸ヨリ 安永四未(1775)二月十八日辭	魅川將監 親豐
26	同日御小性組永井美濃守組ヨリ 安永八亥(1779)二月薨御ニ付寄合	三上與九郎 季良
27	明和八卯(1771)二月廿八日元方御納戸頭ヨリ 安永六酉(1777)十月十六日御廣敷御用人	比留與十郎 盛陰〔正記〕
28	安永四未(1775)二月廿日大御番高木主水正組與頭ヨリ 同八亥二月薨御ニ付寄合	河野源左衞門 教道〔通〕
29	安永六酉(1777)十月十二日元方御納戸頭ヨリ 同八亥二月同斷ニ付同斷	辻源五郎 正記〔盛陰〕

西丸御廣鋪御用人

家齊公簾中近衞家御養女、天明元丑七月廿三日西
丸え御入輿ニ付右以前五月十三日御用人三人被仰
付、同六午閏十月廿日御本丸え御移徙ニ付被召連候

#	任免	姓名
30	天明元丑(1781)五月十二日西丸御裏門番之頭ヨリ 同三卯六月七日二丸御留守居	辻源五郎 盛陰
31	同日小十人頭ヨリ 同六午閏六月廿日御本丸え召連	川村主計 忠功
32	同日大御番青木甲斐守組與頭ヨリ 同六午閏六月廿日同斷	名取半左衞門
33	天明三卯(1783)六月十五日御小納戸ヨリ 同六午閏十月廿日御本丸え被召連	有田與九郎 貞勝

西丸御廣鋪御用人

大納言家慶公寛政九巳二月十二日西丸御移徙ニ付
兩人新規被仰付、文化元子九月三日有栖川宮姫君
京都御發駕、同廿一日江府御附、同六巳十二月朔
日西丸え御入輿、今日ヨリ御簾中樣御用人ト可唱
旨、天保八酉四月二御移徙ニ付御本丸え被召連

#	任免	姓名
34	寛政九巳(1797)二月十一日御腰物奉行ヨリ 文化八未(1811)六月八日小普請奉行	臼井藤右衞門 房興
35	同日清水貞章院樣御用人ヨリ 文化二丑(1805)三月八日御本丸え	永田與左衞門 正道
36	文化二卯(1805?)三月八日御納戸頭ヨリ 文政五午(1822)九月十日辭	萩原金十郎 友政
37	文化三寅(1806)九月廿日御納戸頭ヨリ 同十五寅三月廿七日辭	長崎源之助 元良
38	文化八未(1811)六月廿八日御小納戸ヨリ 文政二卯(1819)十一月 日卒	鵜殿甚左衞門 長快
39	文政元寅(1818)五月十二日御膳奉行ヨリ 同四巳四月廿八日御廣敷御用人	梶野平大夫 良材
40	文政二卯(1819)十二月廿四日西丸御膳奉行ヨリ 同十二丑八月廿日御先手	高木内藏允 内藏頭 正方
41	文政四巳(1821)四月廿八日西丸御廣敷番之頭ヨリ 天保六未(1835)五月朔日御普請奉行	井上三郎右衞門 備前守 備後守 備前守 榮秀
42	文政五午(1822)九月十二日御小納戸ヨリ 同八酉六月五日御本丸	長谷川九助 信濃守 正合
43	文政八酉(1825)六月廿四日西丸御裏門番之頭ヨリ 同十二丑七月八日辭	雨宮雲九郎 出雲守 長貞
44	文政十二丑(1829)七月廿日御留守居番ヨリ 天保三辰(1832)十一月 日卒	宇田川平七 播磨守 定能
45	文政十二丑(1829)九月廿四日御賄頭ヨリ 天保七申(1836)九月四日小普請奉行	川村清兵衞 對馬守 壹岐守 脩富
46	天保三辰(1832)閏十一月廿日御納戸頭ヨリ 同八酉四月二日御移徙ニ付御本丸え被召連	守山八十郎 主水正 房仍
47	天保六未(1835)十月朔日御賄頭ヨリ 同八酉四月二日御移徙ニ付御本丸え被召連	毛受貫助 山城守
48	天保七申(1836)十月廿八日御小納戸ヨリ 同年十一月 日卒	和田傳右衞門 惟保
49	天保七申(1836)十一月廿八日御小納戸ヨリ 同八酉四月二日御本丸え御移徙後、大御臺樣御 用人	内藤甚三郎 遠江守

大御臺樣御用人

天保八酉四月二日大御所樣大御臺樣西丸え御移徙
ニ付御本丸ヨリ被召連、同十二丑正月大御所樣薨
御ニ付大御臺樣御事廣大院樣と奉稱旨、同年五日
廿八日御本丸え御移徙ニ付被召連

#	任免	姓名
50	天保八酉(1837)四月二日御移徙ニ付御本丸ヨリ被召連 同十亥二月 日卒	長谷川能登守 正合
51	同日同斷 同十亥八月廿四日御先手	三嶋下野守 政博
52	同日御簾中樣御用人ヨリ 同年八月廿九日御廣敷御用人	内藤遠江守
53	天保八酉(1837)八月廿九日西丸御廣敷番之頭ヨリ 同十二丑六月朔日御本丸え被召連	山田卯太郎 日向守
54	天保十亥(1839)三月廿五日西丸御小納戸ヨリ 同十二丑六月朔日御本丸え被召連	小野久内 佐渡守 信古
55	天保十亥(1839)九月廿日西丸御裏門番之頭ヨリ 同十二丑五月廿八日其儘西丸可相勤旨	山本權十郎 美作守 政路