伏見奉行

松平上總介康忠・松平隱岐守定勝・松平下總守忠
明此三人御城代也、但上總介計伏見奉行ト名目有
之也、其後御城二條え引、御城代三人ニ而止ム、
其後奉行計ニ成ル、元祿九子二月朔日京都町奉行
之支配ニ成ル、此後止ム、同十一寅十一月十五日
又建部内匠頭政宇被仰付

#	任免	姓名
1	慶長五子(1600)年任、關ケ原御陳以後町奉行兼役	松平下野守 康忠
2	慶長七寅(1602)年任 同十九寅年堺奉行え	御代官兼 柴山小兵衞 定好
3	慶長七寅(1602)年	右同斷 長田喜兵衞
4	元和二辰(1616)年御簞笥奉行ヨリ 同五未年駿府町奉行え	右同斷 門奈助左衞門 宗勝
5	右同斷	右同斷 山田清大夫 重次
6	元和五未(1619)年伏見御城番ヨリ任	山口勘兵衞 駿河守 直之
7	元和九亥(1623)年 任 五畿内御郡代兼帶	小堀遠江守 政一
8	正德四亥(1714?)十二月朔日御書院番頭ヨリ、千五百石 御加増、五千石高被成下 寛文九酉(1669)四月廿日卒	水野石見守 忠貞
9	寛文九酉(1669)七月三日御書院番頭ヨリ、貳千石御 加増 天和元酉(1681)十月廿一日卒	仙石因幡守 久俊
10	天和二戌(1682)正月十一日御目付ヨリ、千石御加増 貞享三寅(1686)十一月十一日御小性組番頭	戸田八郎兵衞 長門守 忠利
11	貞享三寅(1686)十一月十一日寄合ヨリ 元祿七戌(1694)三月十二日卒	岡田監物 豐前守 善次
12	元祿七戌(1694)三月廿八日御小性組番頭ヨリ、千石御 加増 同九子正月十五日駿府御城代え 同年二月朔日伏見奉行相止ム	青山信濃守 豐幸
13	元祿十一寅(1698)十一月十五日御詰並ヨリ、與力・同 心新規抱之者是ヨリ京都町奉行支配止 正德四午(1714)七月十一日寺社奉行え	再興 建部内匠頭 政宇
14	正德四午(1714)七月十一日御書院番頭ヨリ 享保五子(1720)五月廿四日卒	石川備中守 總乘
15	享保五子(1720)六月廿一日御詰並ヨリ 同十九寅十月十五日寺社奉行え	北條遠江守 氏朝
16	享保十九寅(1734)十月廿日大番頭ヨリ 延享三寅(1746)三月朔日御奏者番	小堀備中守 和泉守 政峯
17	延享三寅(1746)三月朔日大番頭ヨリ 寛延四未(1751)十月十五日御側衆え	菅沼織部正 定用
18	寛延四未(1751)十月十五日大番頭ヨリ 寶暦八寅十一月十八日病氣ニ付願之通御役御免	堀長門守 直寛
19	寶暦八寅十一月廿八日大番頭ヨリ 明和元申(1764)九月十八日卒	久留嶋信濃守 光通
20	明和元申(1764)十月十五日大番頭ヨリ 安永七戌(1778)十月廿五日於伏見卒	本多對馬守 忠榮
21	安永七戌(1778)十一月八日大番頭ヨリ 天明五巳(1785)十二月廿七日御役御免、勤役中不埓之 儀有之候ニ付改易被仰付、家斷絶	小堀備中守 和泉守 政彌
22	天明五巳(1785)十二月廿七日大番頭ヨリ 寛政三亥(1791)四月 日卒	久留嶋信濃守 道祐
23	寛政三亥(1791)五月廿四日大番頭ヨリ 同七卯十二月四日御奏者番	本庄甲斐守 道利
24	寛政七卯(1795)十二月十二日大番頭ヨリ 同十二申十一月廿八日西丸御側衆	松平但馬守 喜生
25	寛政十二申(1800)十二月廿八日御詰並ヨリ 文化七午(1810)十二月廿日辭	加納遠江守 久周
26	文化七午(1810)十二月廿四日大御番頭ヨリ 同九申十一月廿四日卒	本多大隅守 政房
27	文化九申(1812)正月十二日詰並ヨリ 文政二卯(1819)八月八日御奏者番	丹羽式部少輔 氏昭
28	文政二卯(1819)八月廿一日大御番頭ヨリ 同六未二月於伏見卒	仙石大和守 久功
29	文政六未(1823)三月廿四日大御番頭ヨリ 同十亥五月十二日御奏者番	堀田豐前守 正民
30	文政十亥(1827)十月十二日大御番頭ヨリ 天保四巳(1833)六月八日御奏者番	本庄伊勢守 道貫
31	天保四巳(1833)六月八日大御番頭ヨリ 同九戌九月朔日御奏者番	加納備中守 遠江守 久儔
32	天保九戌(1838)九月廿四日大御番頭ヨリ 安政五午(1858)三月病氣爲保養參府 同年七月十一日年來出精相勤候ニ付城主格、同 月十七日京都御所向御取〆リ兼勤被仰付候ニ付 思召以貳千兩拜借被仰付 同六未八月十一日思召有之御役御免、雁之間詰	内藤豐後守 正繩
33	安政六未(1859)八月廿八日大御番頭ヨリ 慶應三卯(1867)五月 日於彼地卒	林肥後守 忠交