一ツ橋殿御

傅延享三寅年ヨリ家老ト稱

#	任免	姓名
1	享保廿卯(1735)九月朔日御先手ヨリ、貳百石御加増 元文四未(1739)九月廿七日卒	建部甚右衞門 大和守 廣次
2	同日御小納戸頭取ヨリ、七百石御加増 寛保元酉(1741)三月 日卒	山本越中守 出雲守
3	元文四未(1739)十月十五日小普請組支配ヨリ 延享四卯(1747)正月廿日御役御免	佐野吉之丞 豐前守 察行
4	寛保元酉(1741)四月朔日御小納戸頭取ヨリ、五百石御 加増被成下 延享三寅(1746)十月十三日御役被召放、御加増被召 上、小普請入、逼塞	平井宮内少輔
5	延享三寅(1746)十月廿日刑部殿小性頭ヨリ 寛延二巳(1749)正月十五日五百石御加増被成下 同年十二月朔日大目付、折々一橋見廻候樣	伊丹三郎右衞門 兵庫頭 直賢
6	延享四卯(1747)正月廿三日小普請奉行ヨリ 寛延四未(1751)七月廿九日辭	細井飛騨守 安定
7	寛延二巳(1749)十二月朔日御先手ヨリ 寶暦九卯正月十五日西丸御留守居	河野忠右衞門 長門守 通延
8	寛延四未(1751)八月十一日御勘定奉行ヨリ 寶暦十二午十一月十日卒	遠藤伊勢守 易續
9	寶暦九卯二月四日刑部殿側用人ヨリ、五百石御 加増被成下 明和元申(1764)十二月廿二日刑部卿殿逝去ニ付、宮内 卿殿家老次席 同七寅三月十五日三百石御加増 安永二巳(1773)十二月 日卒	田沼市左衞門 能登守 意誠
10	寶暦十二午十一月廿四日小普請組支配ヨリ 明和元申(1764)十二月廿二日御逝去ニ付前同斷 同五子七月十六日卒	田中出羽守 勝方〔芳〕
11	明和五子(1768)七月廿八日新番頭ヨリ 同八卯十月廿三日辭	山木織部正 伴明〔好〕
12	明和八卯(1771)十一月朔日小普請組支配ヨリ 安永五申(1776)九月廿一日辭	設樂甚十郎 兵庫頭 貞存 〔好〕
13	安永三午(1774)正月十五日御作事奉行ヨリ 同五申十二月廿四日大目付	新庄能登守 直富
14	安永五申(1776)十月十五日甲府勤番支配ヨリ 同七戌七月廿日卒	山口出雲守 直郷
15	安永六酉(1777)正月十一日御作事奉行ヨリ 同七戌五月七日大目付	伊藤志摩守 照方
16	安永七戌(1778)五月七日御小納戸頭取ヨリ 天明五巳(1785)六月廿四日御留守居	水谷但馬守 勝富
17	安永七戌(1778)七月廿八日御目付ヨリ 天明元丑(1781)閏五月十八日民部卿殿御嫡子豐千代殿 御養君被仰出候ニ付御供 翌十九日御小性組番頭格奥勤	田沼市左衞門 能登守 意致
18	天明五巳(1785)六月廿四日御先手ヨリ 同七未七月十日辭	稻葉主計頭 正存
19	天明元丑(1781)六月朔日浦賀奉行ヨリ 寛政三亥(1791)五月十三日御側衆	林藤五郎 肥後守 忠篤
20	天明七未(1787)七月十二日御目付ヨリ、五百石高御加 増被成下 寛政二戌(1790)八月廿日卒	山川下總守 貞幹
21	寛政二戌(1790)八月廿七日小普請奉行ヨリ 享和元酉(1801)八月十五日出精相勤候ニ付、三百石御 加増 文化二丑(1805)十月廿六日西丸御籏奉行	飯田能登守 易信
22	寛政三亥(1791)五月十八日御普請奉行ヨリ 同九巳十月四日清水勤番支配	伊藤河内守 忠移
23	寛政九巳(1797)十月四日一ツ橋側用人ヨリ、五百石高 御加増被成下 享和元酉(1801)三月廿日大目付	久田縫殿助 縫殿頭 長考
24	享和元酉(1801)三月廿日佐渡奉行ヨリ、五百石高御加 増被成下 同年十月十七日卒	横田十郎兵衞 延松
25	享和元酉(1801)十月廿八日新番頭ヨリ 文化五辰(1808)二月八日大目付	桑原善兵衞 遠江守 盛倫
26	文化三寅(1806)正月十五日小普請組支配ヨリ 同八末五月六日西丸御側	岡野淡路守 和〔知〕隣
27	文化五辰(1808)二月十二日御目付・御船手兼帶ヨリ 文政元寅(1818)十一月廿四日御側	仙石治兵衞 丹波守 久散〔貞〕
28	文化八未(1811)五月九日小普請組支配ヨリ 文政五午(1822)十二月廿二日三百石御加増被成下 同八酉八月六日一位殿御附家老、御留守居次席、 兵部卿殿用向も兼相勤可申旨 同十亥二月俄同殿逝去ニ付、閏六月廿六日唯今 迄之通兵部卿殿被爲附 同十一子五月廿四日御留守居	土岐信濃守 朝利
29	文政元寅(1818)十一月廿八日大目付ヨリ 同六未十二月朔日御留守居	曲淵甲斐守 景露
30	文政六未(1823)十二月八日小普請組支配ヨリ 同九戌二月四日卒	本多大和守 繁文
31	文政八酉(1825)八月六日一橋殿側用人格番頭ヨリ、家 老格 同九戌正月廿三日家老本役 同年十一月十二日御小性組番頭	溝口官兵衞 筑前守 勝雄
32	文政九戌(1826)二月八日御小納戸頭取格ヨリ 同十亥八月十七日禁裏附	後藤大和守 佐渡守 行明
33	文政九戌(1826)十一月十二日御目付ヨリ 天保四巳(1833)十月八日西丸御小性組番頭	酒井作右衞門 美作守 政長
34	文政十一子(1828)六月十日日光奉行ヨリ 天保二卯(1831)十二月十四日卒	森川美濃守 近江守 氏昌
35	天保二卯(1831)十二月廿四日御普請奉行ヨリ 同四巳正月廿日卒	夏目左近將監 信平
36	天保四巳(1833)正月廿八日小普請組支配ヨリ 同十五辰七月八日御留守居	佐野豐前守 日向守 政行
37	天保四巳(1833)十月八日新番頭格御小納戸頭取ヨリ 同十三寅三月廿四日西丸御留守居	大久保筑前守 忠〔定〕恒
38	天保十三寅(1842)三月廿四日御勘定吟味役ヨリ、新番 頭格家老並勤方、貳百俵高御加増被成下 同年十一月晦日御普請奉行	村田幾三郎 阿波守 矩勝
39	天保十三寅(1842)十一月晦日小普請組支配ヨリ 安政二卯(1855)八月九日御留守居	加藤靱負 伯耆守 正行
40	天保十五辰(1844)九月廿八日山田奉行ヨリ 弘化三午(1846)八月八日大目付	柳生播磨守 久包
41	弘化三午(1846)八月八日清水附家老ヨリ 嘉永四亥(1851)十二月廿一日御留守居	曲淵甲斐守 景山
42	嘉永四亥(1851)十二月廿一日御小性組番頭ヨリ 安政六未(1859)八月 日卒	土岐信濃守 朝義
43	安政二卯(1855)八月九日御勘定奉行ヨリ、御留守居 次席 同四巳六月廿二日御側	石河土佐守 政平
44	安政四巳(1857)六月廿五日御小納戸頭取ヨリ 同六未十一月廿八日御勘定奉行	竹田攝津守 豐前守 斯綏
45	安政六未(1859)九月十日御勘定奉行ヨリ 萬延元申(1860)九月七日大目付	大澤豐後守 秉哲
46	安政六未(1859)十二月十五日御普請奉行ヨリ 文久二戌(1862)十二月一橋中納言殿上京ニ付御供 同三亥十二月同斷ニ付御供 元治元子(1864)五月朔日於二條御留守居	戸田能登守 氏著
47	萬延元申(1860)九月七日御勘定奉行ヨリ 同年十月廿三日御本丸御普請御用相勤候ニ付、 金十五枚時服四ツ別段金十枚被下 同年十二月廿四日同斷表向御用相勤ニ付、時服 四金五枚被下 文久二戌(1862)六月五日御小性組番頭	松平式部少輔 近詔
48	文久二戌(1862)六月五日御留守居次席町奉行ヨリ、席 之儀是迄之通 同年八月廿四日講武所奉行	石谷因幡守 穆清
49	文久二戌(1862)七月五日大目付ヨリ、再役 同年十二月一橋中納言殿上京ニ付御供 同三亥七月十日御留守居	大澤豐後守 秉哲
50	文久三亥(1863)七月十日勤仕並寄合ヨリ、元甲府勤番 支配 同年十二月一橋殿上京ニ付御供 元治元子(1864)六月一橋殿御用ニ而歸府 同年七月五日御役御免、勤仕並寄合	酒井伯耆守 忠堅
51	文久三亥(1863)十二月廿九日御勘定奉行ヨリ 元治元子(1864)六月廿二日大目付	一色山城守 直温
52	元治元子(1864)五月朔日御書院番頭席大目付ヨリ、席 之儀是迄之通 慶應元丑(1865)四月廿四日講武所奉行	渡邊甲斐守 孝綱
53	元治元子(1864)五月十五日一橋殿用人ヨリ 同年六月十六日於京都被害	平岡圓四郎 〔方中〕
54	元治元子(1864)六月廿二日小普請組支配ヨリ 慶應三卯(1867)正月廿二日御役御免、勤仕並寄合	大井甲斐守 丹後守 信道
55	元治元子(1864)九月十五日御小性組番頭ヨリ 同年十月二日辭	高井大和守 道致
56	元治元子(1864)十月五日勤仕並寄合ヨリ、元御書院 番頭 慶應三卯(1867)正月廿二日御役御免、勤仕並寄合	松浦越前守 加賀守 哲〔啓〕
57	慶應元丑(1865)五月十一日小普請組支配ヨリ 同二寅四月十日於大坂御籏奉行	曲淵安藝守 甲斐守 勝矩〔景曜〕
58	慶應元丑(1865)八月十二日御書院番頭ヨリ 同三卯五月十三日御役御免、勤仕並寄合	柴田越前守 能登守 勝全
59	慶應三卯(1867)正月廿二日御勘定奉行ヨリ 同四辰四月八日御留守居	小笠原攝津守 甲斐守 讃岐守 廣業
60	慶應三卯(1867)五月十三日御作事奉行ヨリ 同四辰二月廿七日辭	田澤對馬守 政路
61	慶應四辰(1868)二月廿七日御勘定奉行ヨリ	都筑但馬守 峯暉
62	同日寄合ヨリ、元關東郡代	根岸備前守 肥前守 衞奮
63	慶應四辰(1868)閏四月廿八日大目付ヨリ、兼帶	妻木中務